2010年4月28日水曜日

【海外】愛情深い生き物たち



■04月28日(水)04:06、愛情深い生き物たち。


野生のチンパンジーが病死したわが子を、まるで生きて
いるかのように優しく接し、腐敗し、ミイラになっても
変わらぬ愛情を注いでいるそうです。

私も外の猫が、亡くなったわが子に、生きている時と同
じに、あるいはそれ以上に、懸命にミルクをあげようと
している姿を見て、涙した事があります。

我が子に注がれる深い愛情。
母なる(父なる)生き物にはそれが、自然に備わってい
るのだと思います。

しかし、ヒトは他の生き物よりも脳が発達したために、
自然に備わっている「子に対する愛情」を、時に簡単に
捨て去る事が出来るようになったと思います。

子よりも個(自分)を優先出来るようになりました。

虐待や放置、遺棄。
何のためにこの子たちは、生まれてきたのかと思うこと
があります。もっと愛情深い親に育てられたら、良かっ
たのにと思うことがあります。

生き物に備わっていた愛情、群れに備わっていた愛情、
近年そのどちらも無くして、ヒトは生き物として存続し
て行けるのか、とても疑問に思います。

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以下、転載記事
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■<野生チンパンジー>母、子の死骸と生活 ギニアで確認
(毎日新聞 - 04月27日 02:12)

【全文転載】

西アフリカ・ギニアの野生チンパンジーの母親が死んだ
赤ちゃんを生きている時と同様に大切に扱うことを、京
都大霊長類研究所の松沢哲郎教授と林美里助教らの研究
グループが複数例観察することに成功し、27日付の米科
学誌「カレント・バイオロジー」に掲載される。いずれ
も赤ちゃんはミイラ化しており、松沢教授は「人間の弔
いの起源を解明する手掛かりになるのではないか」と話
している。

松沢教授は92年、ギニアのボッソウ村に設けた研究拠点
で2歳半のチンパンジーの赤ちゃんが病死した際、母親
が死骸(しがい)を背中に27日間おんぶして生活するの
を確認。03年には、同じ群れで赤ちゃん2匹が相次いで
死んだ際、それぞれ68日間と19日間、死骸と生活してい
ることを確認した。

いずれのケースも、母親は死骸の手足を首と肩の間に挟
むようにしておぶい、毛づくろいしたり、たかるハエを
追い払ったりしていた。死骸は強烈なにおいを放ち、次
第にミイラ化。しかし、群れのチンパンジーは嫌なそぶ
りを見せず、子供たちがミイラで遊ぶこともあった。

1例目は途中で観察を打ち切ったため、死骸のその後は
不明。2、3例目は死骸が木から落ちるなどし、母親が見
失ったという。

ボッソウ以外の群れでは通常、死んだ赤ちゃんは仲間に
食べられたり、捨てられたりする。松沢教授は死骸の毛
づくろいやミイラ化はボッソウの群れで受け継がれてい
る独特の「文化」で「愛情や弔いの表れ」と推測してい
る。【広瀬登】

【全文転載おわり】

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●<野生チンパンジー>母、子の死骸と生活 ギニアで確認
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100427-00000007-mai-soci

●Photographer:Naha 様
写真素材 足成
http://www.ashinari.com/2009/07/28-025475.php